戸瀬信之
( とせ・のぶゆき )1959年生まれ。東京大学理学部数学科卒、同大学院博士課程中退、理学博士(東京大学)。北海道大学理学部助教授を経て、1998年より慶應義塾大学経済学部教授。専攻は数学(代数解析)。
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小学校から大学まで、日本の学力低下は深刻な惨状を呈している。にもかかわらず、「ゆとり教育」は着実に進められつつある。著者が豊富なデータに基づいて指摘した理数系の弱さへの対策も、手付かずのままである。実は数学力に限っていえば、昭和三〇年代後半から五〇年代前半の数学教育は充実したものだった。当時、激化しつつあった受験戦争が批判されたが、日本の数学力は常に高い水準を維持していたのである。数学教育は、どこで間違えたのだろうか。国際的に抜きんでた数学力を回復するための方法を、海外比較を交えて提案する。
第1章 大転換したアメリカの教育
第2章 数学者の見た教育問題
第3章 分数ができない大学生
第4章 勉強しない子供たち
第5章 フランスの学力のきたえ方
第6章 「ゆとり教育」はなぜ悪いか
第7章 日本の教育の未来
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