古田博司
( ふるた・ひろし )1953年生まれ。筑波大学人文社会系教授。専門は政治思想・東アジア政治思想・北朝鮮政治・韓国社会論。著書に『朝鮮民族を読み解く』(ちくま学芸文庫)、『日本文明圏の覚醒』(筑摩書房)、『「紙の本」はかく語りき』(ちくま文庫)、『東アジア・イデオロギーを超えて』(新書館)など。
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岡倉天心の“アジアは一つ”から悪名高い「大東亜共栄圏」、そして近年の東アジア共同体の提唱に至るまで、長期にわたる文化伝播の歴史を背景に、「日本はアジアの一部」という考えは近代日本史の伏流となっている。しかし、その歴史意識は正しいのだろうか。大韓民国国費留学生として一九八〇年から六年間の研究生活を送り、いまは日韓両政府が主催する日韓歴史共同研究の一員でもある著者が、日本と朝鮮半島および大陸との関係を吟味・検証し、「別亜」としての日本文明圏を提唱する。
第1章 多神教的世界観の勧め
第2章 マルクスどもが夢のあと
第3章 贖罪大国日本の崩壊
第4章 日本文明圏の再考
第5章 神々の復権
第6章 別亜論とは何か
第7章 和人たちの夏
第8章 新しい神の国
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