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ちくま新書

縄文の思考

ゆたかな精神世界を読みとく

土器や土偶のデザイン、環状列石などの記念物は、縄文人の豊かな精神世界を語って余りある。著者自身の半世紀近い実証研究にもとづく、縄文考古学の到達点。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06418-9

Cコード

0220

整理番号

713

2008/04/07

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

縄文土器を眺めると、口縁には大仰な突起があり、胴が細く、くびれたりする。なぜ、縄文人は容器としてはきわめて使い勝手の悪いデザインを造り続けたのか?本書では土器、土偶のほか、環状列石や三内丸山の六本柱等の「記念物」から縄文人の世界観をよみとり、そのゆたかな精神世界をあますところなく伝える。丹念な実証研究に基づきつつ、つねに考古学に新しい地平を切り拓いてきた著者による、縄文考古学の集大成。

目次

日本列島最古の遺跡
縄文革命
ヤキモノ世界の中の縄文土器
煮炊き用土器の効果
定住生活
人間宣言
住居と居住空間
居住空間の聖性
炉辺の語りから神話へ
縄文人と動物
交易
交易の縄文流儀
記念物の造営
縄文人の右と左
縄文人、山を仰ぎ、山に登る

著作者プロフィール

小林達雄

( こばやし・たつお )

1937年新潟県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。文学博士。東京都教育庁文化課、文化庁文化財調査官を経て、78年國學院大學文学部助教授、85年より同教授。現在、名誉教授。新潟県立歴史博物館名誉館長。著書に『縄文土器の研究』(学生社)、『縄文人の世界』(朝日選書)、『縄文人の文化力』(新書館)、『縄文人追跡』(日本経済新聞社)、『世界史のなかの縄文』(佐原真氏との対談、新書館)、編著に『縄文土器大観』全4巻(小学館)、『縄文文化の研究』全10巻(雄山閣出版)など多数がある。

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