篠田博之
( しのだ・ひろゆき )1951年生まれ。一橋大学卒。メディア批評誌・月刊「創」編集長。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。共著書に『誌外戦 コミック規制をめぐるバトルロイヤル』『「差別表現」を考える』などがある。
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子どもを襲い、残酷に殺害。そして死刑が執行された宮崎勤と宅間守。また、確定囚として拘置されている小林薫。彼らは取り調べでも裁判でも謝罪をいっさい口にせず、あるいはむしろ積極的に死刑になることを希望した。では、彼らにとって死とは何なのか。その凶行は、特殊な人間による特殊な犯罪だったのか。極刑をもって犯罪者を裁くとは、一体どういうことなのか。彼らと長期間交流し「肉声」を世に発信してきたジャーナリストが、残忍で、強烈な事件のインパクトゆえに見過ごされてきた、彼らに共通する「闇と真実」に迫る。
序章 死刑に犯罪抑止力はあるか
第1章 すべては夢の中
第2章 孤独感と殺意
第3章 底なしの憎悪、むき出しの悪意
第4章 死刑への向き合い方
終章 凶悪犯罪に社会はどう対処すべきか
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