青砥恭
( あおと・やすし )1948年松江市生まれ。明治大学法学部卒業。元埼玉県立高校教諭。現在、関東学院大学法学部講師(非常勤)。埼玉県桶川市で、地域の住民や若者たちとの学習グループ「子育てと教育を語る会」の代表をしている。「子ども・若者と貧困」を独自の視点で研究している。多くのマスコミがその研究内容を紹介している。共著に『日の丸・君が代と子どもたち』(岩波ブックレット)などがある。教育法、教育社会学、教育方法に関する論文多数。
loading...
毎年、十万人近い高校生が中退している。彼らの多くは貧しい家庭に育ち、まともに勉強する機会など与えられず、とりあえず底辺校に入学し、やめていく。アルバイトですら、高卒以上の学歴を求められる現在、高校中退者にはほとんど仕事がなく、彼らは社会の底辺で生きていくことになる。いま、貧しい家庭からさらなる貧困が再生産されているのだ。もはや「高校中退」を語らずして貧困問題を語ることはできない。
第1部 高校中退の現実(底辺校に集中する高校中退
中退した若者たちに聞く
子どもの貧困)
第2部 高校中退の背景(なぜ高校をやめるのか
高校中退の問題点
就学援助から中退へ
終わりに―労働、地域、そして若者たちの生きがいを結ぶ教育)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。