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ちくま新書

現代語訳 武士道

日本人の精神の根底をなした武士道。その思想的な源泉はどこにあり、いかにして普遍性を獲得しえたのか? 世界的反響をよんだ名著が、清新な訳と解説でいま甦る。

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06565-0

Cコード

0212

整理番号

861

2010/08/04

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

日本人は、宗教なしに道徳をどう学ぶのか―こうした外国人の疑問を受け英文で書かれた本書は、世界的ベストセラーとなった。私たちの道徳観を支えている「武士道」の源泉を、神道、仏教、儒教のなかに探り、欧米思想との比較によってそれが普遍性をもつ思想であることを鮮やかに示す。「武士道」の本質をなす義、仁、礼、信、名誉などの美徳は、日本人の心から永久に失われてしまったのか?日本文化論の嚆矢たる一冊を、第一人者による清新かつ平明な現代語訳と解説で甦らせる。

目次

道徳体系としての武士道
武士道の源泉
義―あるいは正義について
勇気―勇敢と忍耐の精神
仁―惻隠の心

信と誠
名誉
忠義
武士の教育
克己
切腹と敵討の制度
刀、武士の魂
女性の教育と地位
武士道の影響
武士道はまだ生きているか
武士道の未来

著作者プロフィール

新渡戸稲造

( にとべ・いなぞう )

1862年南部藩士の子として生まれる。札幌農学校(現在の北海道大学)に学び、その後、アメリカ、ドイツで農政学等を研究。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆。帰国後、第一高等学校校長などを歴任。1920年から26年まで国際連盟事務局次長を務め、国際平和に尽力。辞任後は貴族院議員などを務め、33年逝去。他の著書に『修養』『東西相触れて』など。

山本博文

( やまもと・ひろふみ )

1957年生まれ。東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。専門は江戸時代の政治外交史研究および武士研究。著書に『江戸お留守役の日記』(第40回日本エッセイスト・クラブ賞、講談社学術文庫)、『切腹』(光文社新書)、『江戸に学ぶ日本のかたち』(NHKブックス)、『現代語訳 武士道』(訳/新渡戸稲造・著、ちくま新書)など多数。

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