河合信和
( かわい・のぶかず )1947年生まれ。北海道大学卒業後、朝日新聞社入社。現在、科学ジャーナリスト。古人類学と先史考古学に関心を持つ。主な著書にリ蘭ヒ99の謎』(文春新書)、『ホモ・サピエンスの誕生』(同成社)、訳書にアン・ギボンズ『最初のヒト』(新書館)などがある。
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二一世紀に入って、先史人類学をめぐる状況は大きく変わった。新たな発見が相次ぎ、人類の起源が従来の説より大きく遡る七〇〇万年前となるとともに、その進化の道筋にも大きな見方の変更が迫られている。人類は単線的な進化をたどってきたのではなく、複数の人類種が複線的に生まれては消え、現生人類はそのうち生き残った一つでしかないとわかってきたのだ。最新の学説や調査状況を紹介しつつ、現在も書き換えられつつある人類史の基本的な内容をわかりやすく説き明かす。
第1章 ラミダスと最古の三種―七〇〇万?四四〇万年前
アファール猿人―三九〇万?二九〇万年前
第3章 東アフリカの展開―四二〇万?一五〇万年前
第4章 南アフリカでの進化―三六〇万??一〇〇万年前
第5章 ホモ属の登場と出アフリカ―二六〇万?二〇万年前
第6章 現生人類の出現とネアンデルタールの絶滅―四〇万?二・八万年前
第7章 最近まで生き残っていた二種の人類―一〇〇万??一・七万年前
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