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ちくま新書

現代語訳 史記

「権力」を軸に 人間世界を活写する。

歴史書にして文学書の大古典『史記』から「権力」と「キャリア」をテーマにした極上のエピソードを選出し、現代語訳。「本物の感触」を届ける最上の入門書。

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06593-3

Cコード

0222

整理番号

0

2011/02/07

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

歴史書の大古典にして、生き生きとした人間の在り方を描く文学書でもある司馬遷の『史記』を、「キャリア」をテーマにして選び出し現代語訳。帝王、英雄から、戦略家、道化、暗殺者まで、権力への距離は異なっても、それぞれの個性を発揮し、自らの力で歴史に名を残した人物たちの魅力は、現代でも色あせることはない。適切なガイドと本物の感触を伝える訳文で『史記』の世界を案内する。

目次

第1章 権力にあるもの―帝王(理想の聖天子―堯・舜
王を討って王となる―殷の湯王 ほか)
第2章 権力を目指すもの―英雄たち(復讐こそすべて―伍子胥
わが「舌」は最強の武器となる―蘇秦と張儀 ほか)
第3章 権力を支えるもの―補弼の臣下たち(国の威信を守る―廉頗・藺相如
高祖劉邦の知恵袋―張良 ほか)
第4章 権力の周辺にあるもの―道化・名君・文学者(笑いの力―淳子〓(こん)
酒と女におぼれた名君―信陵君 ほか)
第5章 権力に刃向かうもの―刺客と反乱者(執念の刺客―予譲・荊軻
大帝国を滅ぼした最初の一撃―陳勝)

著作者プロフィール

司馬遷

( しば・せん )

前145年頃~前86年頃。前漢時代の歴史家。父・司馬談の遺命にしたがい、史書編纂の仕事に着手。武帝の怒りを買い、前98年、宮刑に処せられる。史書は、「太史公書」130巻として完成。のち『史記』と称される。

大木康

( おおき・やすし )

1959年横浜生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(中国語中国文学専門課程)単位取得退学。博士(文学)。東京大学東洋文化研究所助手、広島大学文学部助教授、東京大学文学部助教授、同東洋文化研究所助教授を経て、東京大学東洋文化研究所教授。専門は、中国明清時代文学。主な著書に『不平の中国文学史』(筑摩書房)、『『史記』と『漢書』』(岩波書店)、『明末のはぐれ知識人』(講談社選書メチエ)などがある。

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