司馬遷
( しば・せん )前145年頃~前86年頃。前漢時代の歴史家。父・司馬談の遺命にしたがい、史書編纂の仕事に着手。武帝の怒りを買い、前98年、宮刑に処せられる。史書は、「太史公書」130巻として完成。のち『史記』と称される。
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歴史書の大古典にして、生き生きとした人間の在り方を描く文学書でもある司馬遷の『史記』を、「キャリア」をテーマにして選び出し現代語訳。帝王、英雄から、戦略家、道化、暗殺者まで、権力への距離は異なっても、それぞれの個性を発揮し、自らの力で歴史に名を残した人物たちの魅力は、現代でも色あせることはない。適切なガイドと本物の感触を伝える訳文で『史記』の世界を案内する。
第1章 権力にあるもの―帝王(理想の聖天子―堯・舜
王を討って王となる―殷の湯王 ほか)
第2章 権力を目指すもの―英雄たち(復讐こそすべて―伍子胥
わが「舌」は最強の武器となる―蘇秦と張儀 ほか)
第3章 権力を支えるもの―補弼の臣下たち(国の威信を守る―廉頗・藺相如
高祖劉邦の知恵袋―張良 ほか)
第4章 権力の周辺にあるもの―道化・名君・文学者(笑いの力―淳子〓(こん)
酒と女におぼれた名君―信陵君 ほか)
第5章 権力に刃向かうもの―刺客と反乱者(執念の刺客―予譲・荊軻
大帝国を滅ぼした最初の一撃―陳勝)
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