湯浅浩史
( ゆあさ・ひろし )1940年生まれ。農学博士。東京農業大学大学院農学研究科博士課程修了。海外50カ国で植物調査を行う。元・東京農業大学農学部教授。生き物文化誌学会会長。主な著書に『花おりおり』全5巻(朝日新聞社)、『世界の不思議な植物』『世界の不思議な花と果実』『世界の葉と根の不思議』(以上、誠文堂新光社)がある。
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いま、気候変動の影響により、世界各地で生態系に変化が生じている。日本の里山で暴れはじめたモウソウチク、絶滅の危機に瀕するマダガスカルの巨木バオバブ、降雨量の激減で生育環境が脅威にさらされる南アフリカの花園、古代からの進化的連続性があやぶまれるギアナ高地…。本書では、植物と人間の営みの関わりを解説しながら、地球規模で生じている環境変動の実態をあかし、知られざる植物の世界へ、碩学のナチュラリストが読者を招待する。異端植物のカラー写真満載。
帰化植物の脅威
暴れだしたモウソウチク―日本の里山に忍びよる危機
秘境への帰化植物侵入―ギアナ高地の現在
消えゆくバオバブ―マダガスカルの異変
多肉植物からの警告―南アフリカの環境変動
危機に瀕する砂漠の植物―ナミビアの憂鬱
モアイはなぜ動かなくなったのか―イースター島の謎
ユーカリを殺すのは誰か―オーストラリアの気候変動
照葉樹林とヤクの花園―ブータンの植生
消えた照葉樹林―中国の環境問題
白砂青松の危機―日本の海岸線に何が起きているのか
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