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ちくま新書

理想だらけの戦時下日本

日本人は同じ過ちを繰り返す。

格差・右傾化・政治不信……戦時下の社会は現代に重なる。その時、日本人は何を考え、何を望んでいたのか? 体制側と国民側、両面織り交ぜながら真実を描く。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06711-1

Cコード

0221

整理番号

1002

2013/03/05

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

日中戦争中、格差の是正・政治への不信・共同体志向などが大衆の間に広がっていた。その様相はまさに現在の日本と重なる。そういったなか、戦争勝利へ向けて国民を一致団結させるために国民精神総動員運動が開始される。「日の丸を敬う」「節約した生活」「前線と心を共にする」など上からの国民運動が巻き起こった。果たしてこの運動は当時の国民の期待に沿うものだったのか。その実態はどのようなものだったのか。いままで見逃されてきた戦時下の日本社会を克明に描く。

目次

第1章 「体を鍛えよ」といわれても
第2章 形から入る愛国
第3章 戦前昭和のメディア戦略
第4章 気分だけは戦争中
第5章 節約生活で本当に国を守れるのか?
第6章 戦争の大義はどこへいった?
第7章 ファシズム国家になれなかった日本

著作者プロフィール

井上寿一

( いのうえ・としかず )

1956年東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学大学院法学研究科博士課程、一橋大学法学部助手などを経て、現在、学習院大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治外交史。主な著書に『危機のなかの協調外交』(山川出版社、吉田茂賞)、『アジア主義を問いなおす』(ちくま新書)、『日中戦争下の日本』(講談社選書?<`エ)、『昭和史の逆説』(新潮新書)、『吉田茂と昭和史』(講談社現代新書)、『山県有朋と明治国家』(NHKブックス)、『戦前昭和の社会 1926-1945』(講談社現代新書)、『戦前日本の「グローバリズム」』(新潮選書)、『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ)、『政友会と民政党』(中公新書)などがある。

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