大田俊寛
( おおた・としひろ )1974年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。専攻は宗教学。グノーシス主義をはじめとするキリスト教思想史を研究する他、現代宗教論も手掛ける。現在、埼玉大学非常勤講師。著書に『オウム真理教の精神史』『グノーシス主義の思想』(春秋社)がある。
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ヨハネ黙示録やマヤ暦に基づく終末予言、テレパシーや空中浮揚といった超能力、UFOに乗った宇宙人の来訪、レムリアやアトランティスをめぐる超古代史、爬虫類人陰謀論―。多様な奇想によって社会を驚かせる、現代のオカルティズム。その背景には、新たな人種の創出を目指す「霊性進化論」という思想体系が潜んでいた。ロシアの霊媒ブラヴァツキー夫人に始まる神智学の潮流から、米英のニューエイジを経て、オウム真理教と「幸福の科学」まで、現代オカルトの諸相を通覧する。
第1章 神智学の展開(神智学の秘密教義―ブラヴァツキー夫人
大師のハイアラーキー―チャールズ・リードビーター
キリストとアーリマンの相克―ルドルフ・シュタイナー
神人としてのアーリア人種―アリオゾフィ)
第2章 米英のポップ・オカルティズム(輪廻転生と超古代史―エドガー・ケイシー
UFOと宇宙の哲学―ジョージ・アダムスキー
マヤ暦が示す二〇一二年の終末―ホゼ・アグエイアス
爬虫類人陰謀論―デーヴィッド・アイク)
第3章 日本の新宗教(日本シャンバラ化計画―オウム真理教
九次元霊エル・カンターレの降臨―幸福の科学)
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