loading...

ちくま新書

大坂の非人

——乞食・四天王寺・転びキリシタン

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06732-6

Cコード

0221

整理番号

1034

2013/10/07

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

「非人」は「士農工商えた非人」という江戸時代の身分制度の最底辺に縛りつけられた人々と考えられがちだ。しかし彼らの実態は、固定的な制度だけでは理解することができない。たとえば大坂の非人は、ただの「乞食」ではなく、町奉行所の御用に欠かせない存在であったのだ。本書は、史料の丹念な読解により、一七世紀から一九世紀にかけての非人たちのドラマチックな変容を追い、意外な真実を明らかにする。そうして非人個人の“生”の実態を見ることにより、近世日本の身分制を問い直す。

目次

序章 非人とは何か―非人と身分を問う視角
第1章 形成―一七世紀の非人集団
第2章 構造―一八世紀の非人集団
第3章 展開―一九世紀の非人集団(一)
第4章 視線―一九世紀の非人集団(二)
終章 垣外仲間の解体

著作者プロフィール

塚田孝

( つかだ・たかし )

1954年生まれ。東京大学文学部卒業。博士(文学)。専門は日本近世史。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授。主な著書に、『大坂の非人――乞食・四天王寺・転びキリシタン』(ちくま新書)、『歴史のなかの大坂』(岩波書店)、『身分制社会と市民社会』(柏書房)、『近世の都市社会史――大坂を中心に』(青木書店)、『近世身分制と周縁社会』(東京大学出版会)、『身分論から歴史学を考える』(校倉書房)、『都市大坂と非人』(山川出版社)、『近世身分社会の捉え方――山川出版社高校日本史教科書を通して』(部落問題研究所)などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま新書」でいま人気の本

いま話題の本