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ちくま新書

司法権力の内幕

人質司法、不当判決… 元裁判官が暴く ”司法囚人”の実態とは

日本の裁判所はなぜ理不尽か。人質司法、不当判決、形式的な死刑基準……など、その背後に潜むゆがみや瑕疵を整理、解説。第三権力の核心をえぐる。

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06750-0

Cコード

0232

整理番号

1044

2013/12/04

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

いわゆる法曹三者において、裁判官はとりわけ“奇異”な存在である。「司法囚人」とたとえられるような処遇と、強大な権限。裁判所や判事への批判は、その両極端な面を反映するものが多い。では、実際の裁判所はどのような組織か。裁判官たちは、何を考えて裁いているか。「法と証拠」ではなく、組織としての圧力で判決が決まることはあるのか。死刑判決のプレッシャーはいかばかりか―。本書は、著者の裁判官時代のエピソードを交えながら、日本の司法制度の瑕疵と司法組織の歪みや問題を整理。さらに、有名な裁判の舞台裏や、驚きの判決理由を解説

目次

序章 カフカ『審判』の不思議な真実
第1章 第三権力のスキャンダラスな実相―ザンネンな裁判所の人と組織
第2章 「司法囚人」の実態―裁判官は司法権力の囚われ人
第3章 裁判所の犯罪―「冤罪でも死刑!」の精神構造
第4章 日和見の権力―政界汚職事件ではいつも腰砕け
第5章 「人質司法」の姑息―罪を認めない限り身柄を拘束
第6章 ごまかしの司法?サ断―不公正な裁判の法理、崩れゆく人権の砦
第7章 苦悩する法の番人たち―ニッポン名(迷?)裁判官列伝
終章 司法権力をこの手に取り戻すために

著作者プロフィール

森炎

( もり・ほのお )

1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、現在、弁護士(東京弁護士会)。裁判官時代には、官民交流で最高裁から民間企業に派遣され、三井住友海上火災保険株式会社に一年間出向勤務した。著書には『死刑と正義』(講談社現代新書)、『司法殺人』(講談社)、『量刑相場』『なぜ日本人は世界の中で死刑を是とするのか』(いずれも、幻冬舎新書)『裁く技術』(小学館101新書)、『裁判官のためのかみくだき刑法』(学研新書)、『あなたが裁く!「罪と罰」から「1Q84」まで』(日本経済新聞出版社、韓国語版マングル・ビッネム社)、『シャル ウィ ジャッジ? 裁判員制度Q&A200』、『私にもできる刑事裁判』(いずれも、パロディ社、2011年・2013年舞台化)、『昭和に火をつけた男 青島幸男とその時代』(共著、講談社)など多数。

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