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ちくま新書

日本語の近代

——はずされた漢語

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06767-8

Cコード

0281

整理番号

1062

2014/03/05

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

江戸期までの日本語は、日本の固有語である和語と、中国語から借用した漢語とが緊密に結びついて形成されてきた。そこでは、訓を媒介にして漢語の意味をとらえるシステムが働き、漢語が日本語にとっての「公性」を支えていた。しかし、日清戦争頃を境目として、使用する漢字を減らし、漢語をいわば「はずす」ような動きが起こった。近代国家へと変貌を遂げる過程で、日本語が初めて経験する人為的なコントロールとは?明治期の小学校教材を通してその全貌を追う。

目次

序章 明治期の日本語
第1章 『小学読本』前夜―和漢洋の成立
第2章 『小学読本』の時代―和漢洋の形成と定着
第3章 和語と漢語と
第4章 漢字から仮名へ―和漢洋から和洋へ
第5章 現代への問題提起

著作者プロフィール

今野真二

( こんの・しんじ )

1958年神奈川県生まれ。86年早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書)、『日本語の近代――はずされた漢語』(ちくま新書)、『百年前の日本語――書きことばが揺れた時代』『日本語の考古学』(岩波新書)、『かなづかいの歴史――日本語を書くということ』(中公新書)、『日本語のミッシング・リンク――江戸と明治の連続・不連続』(新潮選書)、『「言海」を読む――ことばの海と明治の日本語』 (角川選書)、『振仮名の歴史』(集英社新書)、『文献から読み解く日本語の歴史――鳥瞰虫瞰』(笠間書院)、『?言海?と明治の日本語』(港の人)など多数。

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