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ちくま新書

中小企業の底力

——成功する「現場」の秘密

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06776-0

Cコード

0234

整理番号

1065

2014/04/07

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

産業空洞化、低賃金、後継者不足…何かとネガティヴなイメージで語られる「中小企業」。しかし、日本には業績好調で元気な中小企業は数多い。そのように成功している中小企業の強さの源は何か?本書では、日本はもちろん、タイを中心にASEANの現地工場を多数取材。その中で、人材の育成方法、独自の技術力、労働力の質の高さ、組織のつくり方、コアの有無など、成功する会社の特徴が明らかになっていく。日本の中小企業はASEANで信頼され、現地にとてもよい影響を与えている。

目次

序章 よい会社の条件とは何か?
第1章 グローバル時代の人材育成―東研サーモテック、タイ・味の素
第2章 日本の中小企業の競争力―デンソー、O.E.Iグループ
第3章 コアをもつ、知恵を集める―トヨタ・グローバル生産推進センター
第4章 すぐれた組織のつくり方―ナカキン
第5章 人材育成は自分でする―東京ダイス・金森製作所
第6章 創業一〇〇年を超える企業の挑戦―坂本重工・住野工業
第7章 中所得国のワナ―ヤマウチ
終章 グローバル化にも強い中小企業―東陽工業

著作者プロフィール

中沢孝夫

( なかざわ・たかお )

兵庫県立大学大学院客員教授。博士(経営学)。専門は「ものづくり論」「中小企業論」「地域経済論」。1944年生まれ。高校卒業後、郵便局勤務から全逓本部を経て、45歳で立教大学法学部入学。1993年同校卒業。1100社(そのうち100社は海外)の聞き取り調査をおこなっており、ミクロな領域を専門とする。主な著書に『グローバル化と中小企業』(筑摩選書)、『世界を動かす地域産業の底力――備後・府中100年の挑戦』(筑摩書房)、『就活のまえに』(ちくまプリマー新書)、『中小企業は進化する』(岩波書店)、『中小企業新時代』(岩波新書)など。

お詫びと訂正

2014年4月刊行のちくま新書1065『中小企業の底力』(中沢孝夫著)の本文に誤りがございました。

該当箇所:32ページ13行目〜33ページ2行目

誤)このグラフで注目すべきは、二〇〇〇年は大企業の撤退率が八パーセントを超えていて、中小企業が四パーセント台だったことである。理由はそれほど難しいことではない。大企業にとって海外展開は経営のオプションの一つに過ぎない。それゆえ逃げ足も速い。しかし中小企業にとって海外展開は死活問題であることが多く、成功に向けて歯を食いしばって頑張らねばならぬテーマだからである。

上記の太字部分を削除し、下記のように改めます。

正)中小企業にとって海外展開は死活問題であることが多く、成功に向けて歯を食いしばって頑張らねばならぬテーマであるが故に生存率が高いともいえるだろう。また海外工場の成長率のデータはないが、私の調査経験では五年から一〇年で五倍、六倍と成長している企業は無数にある。

このたびはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。読者の皆様ならびに関係各位に心よりお詫びし、訂正いたします。

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