佐藤幹夫
( さとう・みきお )1953年秋田県生まれ。フリージャーナリスト。批評誌『飢餓陣営』主宰。自立支援センター「ふるさとの会」相談室顧問。主な著書に『ルポ 高齢者医療――地域で支えるために』『ルポ 認知症ケア最前線』(以上、岩波新書)、『十七歳の自閉症裁判――寝屋川事件の遺したもの』(岩波現代文庫)、『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』(朝日文庫)などがある。
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「高齢者ケア」は、いま正念場を迎えている。超高齢社会となった現在、大都市圏では独居高齢者や生活困窮高齢者の増加、地方では人口減と市街地の限界集落化などの深刻な問題を抱えている。そのような切迫した事態に対応し、利用者にとって最善のケアとは何か。本書は、各地で奮闘した先進的な取り組みを進めている人びとを取材し、その答を追い求めていく。また、東日本大震災の被災地では、困難な状況下で、新しい取り組みが果敢に進められている。その取材を通して、地域医療、生活困難者支援の未来を考える。
第1部 都市の戦略(超高齢社会の未来を創る
「死に至る孤立」を防ぐ
「高齢弱者」という課題)
第2部 地方の再生(認知症ケアと「地域の介護力」
過疎地域の再生モデル
もう一つの「石巻の記録」)
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