青柳正規
( あおやぎ・まさのり )青柳 正規(あおやぎ・まさのり):1944年生まれ。東京大学文学部卒。文学博士。古典考古学、美術史を専攻。東京大学教授、国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、文化庁長官などを歴任し、現在、東京大学名誉教授、山梨県立美術館長、多摩美術大学理事長。おもな著書に『エウローパの舟の家』(地中海学会賞)、『古代都市ローマ』(マルコ・ポーロ賞、濱田青陵賞)、『逸楽と飽食の古代ローマ』『文化立国論』など多数。
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人口減少、経済停滞を迎える日本。そういったなか、復活のカギをにぎるのは「文化」である。すでにヨーロッパでは、国家規模で文化芸術の推進に取り組んでおり、その成果は様々なところに散見される。また、日本でも地域に根差した文化による地方再生が実践されている。そういった現状を分析しつつ、人間国宝といった形のない伝統や、世界遺産に登録されるような景観を活かすだけではなく、私たちの身近にある小さな文化に注目し、そこから日本人がよりよく生きていくための姿を探る。
第1章 グローバル化の中の文化(グローバル化によって多様な文化の存在が明らかに
世界遺産の誕生とその成果 ほか)
第2章 日本文化とはなにか(恵まれた土地を持つ日本
穏やかな国だから文化財がいまも残る ほか)
第3章 日本の文化政策(日本はどうすれば伝統文化を残せるのか
文化庁ではどのようにして文化財を保護しているか ほか)
第4章 外国の文化政策(外国では文化をどのように支えているのか
文化の先進国フランスの事例 ほか)
第5章 「文化立国」実現のために(暮らしに自然と根付くもの
身をゆだねたい心地のよい日本文化 ほか)
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