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ちくま新書

文化立国論

——日本のソフトパワーの底力

日本の伝統を 国の力へ!

グローバル化の時代、いま日本が復活するカギは「文化」にある! 外国と日本を比較しつつ、他にはない日本独特の伝統と活力を融合させるための方法を伝授する

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06851-4

Cコード

0295

整理番号

1148

2015/10/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

人口減少、経済停滞を迎える日本。そういったなか、復活のカギをにぎるのは「文化」である。すでにヨーロッパでは、国家規模で文化芸術の推進に取り組んでおり、その成果は様々なところに散見される。また、日本でも地域に根差した文化による地方再生が実践されている。そういった現状を分析しつつ、人間国宝といった形のない伝統や、世界遺産に登録されるような景観を活かすだけではなく、私たちの身近にある小さな文化に注目し、そこから日本人がよりよく生きていくための姿を探る。

目次

第1章 グローバル化の中の文化(グローバル化によって多様な文化の存在が明らかに
世界遺産の誕生とその成果 ほか)
第2章 日本文化とはなにか(恵まれた土地を持つ日本
穏やかな国だから文化財がいまも残る ほか)
第3章 日本の文化政策(日本はどうすれば伝統文化を残せるのか
文化庁ではどのようにして文化財を保護しているか ほか)
第4章 外国の文化政策(外国では文化をどのように支えているのか
文化の先進国フランスの事例 ほか)
第5章 「文化立国」実現のために(暮らしに自然と根付くもの
身をゆだねたい心地のよい日本文化 ほか)

著作者プロフィール

青柳正規

( あおやぎ・まさのり )

青柳 正規(あおやぎ・まさのり):1944年生まれ。東京大学文学部卒。文学博士。古典考古学、美術史を専攻。東京大学教授、国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、文化庁長官などを歴任し、現在、東京大学名誉教授、山梨県立美術館長、多摩美術大学理事長。おもな著書に『エウローパの舟の家』(地中海学会賞)、『古代都市ローマ』(マルコ・ポーロ賞、濱田青陵賞)、『逸楽と飽食の古代ローマ』『文化立国論』など多数。

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