北原糸子
( きたはら・いとこ )1939年山梨県生まれ。東京教育大学大学院日本史専攻修士課程修了。神奈川大学歴史民俗資料学研究科特任教授を経て、現在、立命館大学歴史都市防災研究センター教授、歴史地震研究会前会長。日本の災害史研究を重ねている。著書に『磐梯山噴火』『日本災害史』(吉川弘文館)、『地震の社会史』(講談社)、『近世災害情報論』(塙書房)、『関東大震災の社会史』(朝日新聞出版)が、共編著に『日本歴史災害事典』(吉川弘文館)などがある。
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度重なる震災は、日本社会をどのようにつくり替えてきたのだろうか。災害の歴史から、救済と支援、復旧・復興の技術的進展に焦点を当て、古代・中世から近代までの象徴的な事例を取り上げて具体的に分析。社会が持つ災害への対応力の歴史的変遷をたどる。東日本大震災の衝撃から立ち直りかけようとする現在の被災地の現実を見据えつつ、災害の社会史研究に長く従事してきた著者ならではの視点から、歴史災害の復旧・復興の歩みと、時代を超えて人々が抱えてきた問題を読み解く。
第1章 古代・中世
第2章 近世1―一八世紀初頭の多発災害
第3章 近世2―飢饉と救済
第4章 幕末―内憂外患の危機
第5章 近代―国家と災害
終章 復旧から復興へ
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