loading...

ちくま新書

流罪の日本史

地位も名誉も財産も剥奪された罪人は、縁もゆかりもない遠隔地でどのように生き延びたのか。彼らの罪とは。事件の背後にあった、闘争と策謀の壮絶なドラマとは。

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06999-3

Cコード

0221

整理番号

1290

2017/11/07

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

日本史上初の流罪は近親相姦の姫、恨みのあまり怨霊になった天皇、親鸞や日蓮の法難、真田昌幸・信繁親子や宇喜多秀家の苦しい流人生活…。流罪は死刑につぐ大罪で、罪状や時代によって、流される場所は細かく規定されていた。誰がどんな罪でどこに流されたか。地位も名誉も財産も剥奪されて遠隔地に追われた罪人と一族は、縁もゆかりもない土地で、どう生き延びたのか。そこには権力闘争や策謀の壮絶なドラマがあった―。古代から近代までの流刑の変遷を辿り、そこに見える刑罰観の変遷を読み解く!

目次

第1章 流罪とは何か(日本史上初の流罪は近親相姦
流罪第一号の女性「軽大娘皇女」 ほか)
第2章 鎌倉時代―影響力ある者は流罪が最適(『御成敗式目』の流罪の規定
偽文書作成なども流罪 ほか)
第3章 南北朝・室町時代―実質的な死刑あるいはパフォーマンス(『建武式目』の制定
「追加法」と流罪 ほか)
第4章 戦国時代―権力誇示のための「見せしめ」(戦国家法に見る流罪
『六角氏式目』と『大内字掟書』 ほか)
第5章 江戸時代―増える犯罪人を江戸から離島へ(江戸時代の流罪
流人の生活 ほか)

著作者プロフィール

渡邊大門

( わたなべ・だいもん )

渡邊 大門(わたなべ・だいもん):1967年神奈川県横浜市生まれ。関西学院大文学部史学科日本史学専攻卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。著書には、『明智光秀と本能寺の変』『嘉吉の乱』『流罪の日本史』(以上、ちくま新書)、近著に『戦国大名の家中抗争』(星海社新書)、『播磨・但馬・丹波・摂津・淡路の戦国史』(法律文化社)、『戦国大名は経歴詐称する』『豊臣五奉行と家康 関ヶ原合戦をめぐる権力闘争』(柏書房)、『誤解だらけの徳川家康』(幻冬舎新書)、『大坂の陣全史』(草思社)、『天下人の攻城戦』(朝日新書)など多数。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま新書」でいま人気の本

夏休みにぴったりの本