渡邊大門
( わたなべ・だいもん )渡邊大門(わたなべ・だいもん) 歴史学者。1967年神奈川県生まれ。関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。博士(文学)。著書には、『流罪の日本史』『明智光秀と本能寺の変』(ちくま新書)など多数。
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日本史上初の流罪は近親相姦の姫、恨みのあまり怨霊になった天皇、親鸞や日蓮の法難、真田昌幸・信繁親子や宇喜多秀家の苦しい流人生活…。流罪は死刑につぐ大罪で、罪状や時代によって、流される場所は細かく規定されていた。誰がどんな罪でどこに流されたか。地位も名誉も財産も剥奪されて遠隔地に追われた罪人と一族は、縁もゆかりもない土地で、どう生き延びたのか。そこには権力闘争や策謀の壮絶なドラマがあった―。古代から近代までの流刑の変遷を辿り、そこに見える刑罰観の変遷を読み解く!
第1章 流罪とは何か(日本史上初の流罪は近親相姦
流罪第一号の女性「軽大娘皇女」 ほか)
第2章 鎌倉時代―影響力ある者は流罪が最適(『御成敗式目』の流罪の規定
偽文書作成なども流罪 ほか)
第3章 南北朝・室町時代―実質的な死刑あるいはパフォーマンス(『建武式目』の制定
「追加法」と流罪 ほか)
第4章 戦国時代―権力誇示のための「見せしめ」(戦国家法に見る流罪
『六角氏式目』と『大内字掟書』 ほか)
第5章 江戸時代―増える犯罪人を江戸から離島へ(江戸時代の流罪
流人の生活 ほか)
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