廣瀬陽子
( ひろせ・ようこ )1972年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策部卒業。東京大学法学政治学研究科博士課程単位取得退学。政策メディア博士(慶應大学)。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。著書には『コーカサス 国際政治の十字路』(集英社新書、アジア・太平洋特別賞受賞)、『未承認国家と覇権なき世界』(NHKブックス)、『ロシア 苦悩する大国、多極化する世界』(アスキー新書)、『強権と不安の超大国・ロシア――旧ソ連諸国からみた「光と影」』など多数。
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内には独裁的体制を強化し、外には米国一極支配に対抗するという共通目標をもつロシアと中国。ロシアの豊富な資源と軍事技術を求める中国、中国の経済成長によって国際的な孤立からの脱却をはかるロシア。両国の蜜月関係は強固に見える。だが、じっさいの思惑は一致していない。その舞台裏では、熾烈な主導権争いが闘わされている。ユーラシア連合と一帯一路、AIIB、BRICS、上海協力機構、北極圏に関連する利権や勢力圏をめぐる駆け引き…。世界のリバランスが進むなか、両大国に接する日本はどうするべきか。気鋭の国際政治学者が最新情報
序章 浮上する中露―米国一極支配の終焉
第1章 中露関係の戦後史―警戒、対立、共闘
第2章 ロシアの東進―ユーラシア連合構想とは何か
第3章 中国の西進―一帯一路とAIIB
第4章 ウクライナ危機と中露のジレンマ
第5章 世界のリバランスと日本の進むべき道
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