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ちくま新書

医療ケアを問いなおす シリーズ ケアを考える

——患者をトータルにみることの現象学

そもそも病いを患うとは、病いを患う人をケアするとはどういうことなのか。現象学という哲学の視点から医療ケアを問い直す、「ケアの現象学」の最良の入門書。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07158-3

Cコード

0247

整理番号

1333

2018/07/05

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

一生を何の病気にもかからずに終える人は、ほとんどいない。高齢化も進み、医療ケアを受ける人は今後ますます増大していく見込みである。社会全体で病気を患う人々をケアし、支えていくためにはどうしたらいいのだろうか。本書では、「現象学」という哲学の視点から、病いを患うとはどういうことなのか、病いを患う人をケアするとはどういうことなのかを、改めて見つめなおす。患者の心身をトータルにとらえ、向き合い寄り添うケアへの道しるべを示す一冊である。

目次

第1章 疾患と病い
第2章 「現象学」とはどのような哲学か
第3章 医学の視点と患者の経験
第4章 患者の病い経験を理解するために―ベナー/ルーベルの現象学的人間観
第5章 患者をトータルにみるということ―安らぎを目指して
終わりに―患者になりうる者として

著作者プロフィール

榊原哲也

( さかきばら・てつや )

1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(哲学研究室)。現象学・解釈学・実存哲学に関する歴史的・体系的研究を行っている。また、看護やケア一般に関する質的研究法の一つである「現象学的アプローチ」から「ケアの現象学」を立ち上げる試みも行っている。主著に『フッサール現象学の生成――方法の成立と展開』(東京大学出版会、2009年)がある。

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