井手英策
( いで・えいさく )1972年福岡県生まれ。博士(経済学)。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学経済学部教授。財政社会学を専攻。著書に『経済の時代の終焉』(岩波書店)、『18歳からの格差論』(東洋経済新報社)、『財政から読みとく日本社会』(岩波ジュニア新書)、『富山は日本のスウェーデン』(集英社新書)など。
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頑張っても報われず、誰もが弱者になりうる社会。それが今の日本だ。生活不安が私たちを直撃し、弱者がさらに弱い者を叩く。そんな状況にあって、突破口は一体どこにあるのか?「くらしの場」、「はたらく場」、「保障の場」それぞれを再建し、自己責任社会から脱却すること。子育て、教育、医療、介護など、私たちが生きる上で必要不可欠な「ベーシック・サービス」を、すべての人に保障すること。来るべき時代への道筋を示す、希望の書である!
第1章 生活困窮者を絶え間なく生む社会
第2章 引き裂かれる日本社会
第3章 日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?
第4章 身近な世界を政策につなぐために―「ベーシック・サービス」の提唱
第5章 限定的で狭小な社会福祉からの脱却
第6章 「職業の再建」で分断を乗り越える
第7章 未来を再建せよ―すべてを失う前に
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