ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
loading...
たとえば直観的に動いて失敗した。だから今度はじっくり考えて行動したのに、やはり選択を誤ってしまった。または、はっきり記憶している経験が、実はぜんぜん違うものだった…など誰でも体験があるだろう。人間とは、間違える動物である。それは認知的な処理能力に制約や限界があるため。だが、それらを知って上手にいかせば、ミスを減らすことができる。自分のことは当然ながら、仕事や教育、災害現場などで、他人を思い通りに動かせるかもしれない。不思議な錯覚・錯視から危険な認知バイアスの理由まで、心理学が解き明かした、人間の知覚の本質
第1章 人間は間違える―知覚認知が誤りやすい理由
第2章 音を見る、光を聴く―感覚はウソをつく
第3章 身体と感情―錯覚は知覚や心理にどう影響するか
第4章 直観はなぜ間違えるのか―確率的特性と合理的判断
第5章 認知的バイアスに見る人間特性―思い込みと選択ミス
第6章 改変される経験の記録―記憶の誤りとでっちあげ
第7章 機械への依存とジレンマ―合理的判断が最適とは限らない
第8章 人間の適応戦略―錯誤を自覚することの大切さ
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。