明和政子
( みょうわ・まさこ )京都大学教育学部卒。同大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。京都大学霊長類研究所研究員、京都大学大学院教育学研究科准教授を経て、現在,同大学院教授。専門は比較認知発達科学。主な著書に『まねが育むヒトの心』(岩波ジュニア新書)『なぜ「まね」をするのか』(河出書房新社)『心が芽ばえるとき――コミュニケーションの誕生と進化』(NTT出版)などがある。
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胎児に心はあるのか?イヤイヤ期はなぜ起こるのか?思春期に感情が爆発しがちなのはなぜか?個性はいつ、どのように生まれるのか?デジタル化社会は子どもの脳と心にどのような影響をもたらすのか?生物としてのヒトは、直線的に成長していくわけではない。複雑な曲線を描きながら「連続性」と「多様性」をもって変化していく。その複雑な軌跡を科学的に説明することができれば、ヒトが発達する過程で起こる不思議な現象を正しく理解することができる。ヒトの脳と心が生まれ、発達していくという生命現象を真に理解するための一冊。
序章 ヒトが直面する二つの危機
第1章 生物としてヒトを理解する
第2章 学習し続ける脳と心
第3章 他者の身体なくしてヒトは育たない
第4章 脳が集中して学習するタイミング
第5章 発達の本質が崩れるとどうなるのか?
第6章 人類の未来を考える―ヒトが育つための条件
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