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ちくま新書

大正史講義

大衆の登場が始まり、激動の昭和の原点となった大正時代を二六の論点で第一線の研究者が最新研究成果を結集し読み解く、決定版全史。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07416-4

Cコード

0221

整理番号

1589

2021/07/06

判型

新書判

ページ数

512

解説

内容紹介

わずか一五年間の大正時代にはロシア革命、第一次世界大戦、関東大震災など内外に大きな出来事が生じ、日本の社会も大きな変化を余儀なくされた。そしてその変化とともに大衆が登場し、政治を動かしていくことで「劇場型政治」が展開していく。この激動の昭和の原点ともいえる複雑な時代をどう見るべきだろうか。その歴史を見るための視座を提供すべく、二三名の第一線の研究者が最新の研究成果を結集。二六の論点によって、大正時代を正面から描きなおす、まったく新しい大正史入門決定版。

目次

大正政変―第一次護憲運動
大隈内閣成立と大隈ブーム
第一次南京事件から対中強硬政策要求運動へ
第一次世界大戦と対華二十一カ条要求
大戦ブームと『貧乏物語』
寺内内閣と米騒動
原敬政党内閣から普選運動へ
パリ講和会議、ヴェルサイユ条約、国際連盟
人種差別撤廃提案
三・一独立万歳運動と朝鮮統治
シベリア出兵からソ連との国交樹立へ
日露戦争後の日米関係と石井・ランシング協定
ワシントン会議―海軍軍縮条約と日英同盟廃棄
新人会―エリート型社会運動の開始
社会運動の諸相
女性解放運動―『青踏』から婦選獲得同盟へ
国家改造運動
宮中某重大事件と皇太子訪欧
関東大震災後の政治と後藤新平
排日移民法抗議運動
「軍縮期」の社会と軍隊
第二次護憲運動と加藤高明内閣
若槻礼次郎内閣と「劇場型政治」の開始
中国国権回収運動
破綻する幣原外交―第二次南京事件前後
大正天皇論

著作者プロフィール

筒井清忠

( つつい・きよただ )

1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書)、『昭和史講義』『昭和史講義2』『昭和史講義3』『昭和史講義【軍人篇】』『昭和史講義【戦前文化人篇】』『昭和史講義【戦後篇】上・下』『明治史講義【人物篇】』(編著、ちくま新書)、『戦前日本のポピュリズム』(中公新書)、『近衛文麿』(岩波現代文庫)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書)、『帝都復興の時代』(中公文庫)、『石橋湛山』(中公叢書)など。

お詫びと訂正

2021年7月10日発行の筒井清忠編『大正史講義』(ちくま新書)第1刷に、
編集部のミスによる誤りがございます。お詫びとともに訂正いたします。

P.213 写真キャプション
【誤】アメリカ議会図書館にて。左より加藤友三郎、原敬、床次竹二郎、内田康哉(撮影年不詳、アメリカ議会図書館蔵)
【正】左より加藤友三郎、原敬、床次竹二郎、内田康哉(撮影年不詳、アメリカ議会図書館蔵)

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