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ちくま新書

北方領土交渉史

「固有の領土」はまた遠ざかってしまった。歴代総理や官僚たちが挑み続け、ゆっくりであっても前進していた交渉が、安倍外交の大誤算で後退してしまった内幕。

定価

1,034

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07418-8

Cコード

0231

整理番号

1601

2021/09/07

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

雪解けが近づいたこともあった。しかし現在、ロシアとの交渉には冷たい氷の壁が立ちふさがり、「固有の領土」はまた遠ざかってしまった。戦後、歴代総理や官僚たちが使命感のために、政治的レガシーのために、あるいは野心や功名心に突き動かされて、この困難に挑み続けてきた。そして、ゆっくりとであっても前進していた交渉は、安倍対露外交で明らかに後退してしまったのだ。その舞台裏で何が起こっていたのか。国家の根幹をなす北方領土問題を、当時のインサイダー情報も交えて子細に辿りながら、外交交渉の要諦を抽出する。

目次

プロローグ プーチンとの“虚ろな約束”
第1章 歴史の「忘却」―宿命の対米依存
第2章 政治家の野望と北方領土
第3章 もう一つの「バックチャンネル外交」
第4章 外務省主導の原点・変化・分裂
第5章 安倍対露外交―敗北の構造
第6章 北方領土はどれだけ遠のいたか
エピローグ なぜ北方領土問題は解決しないのか

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