高橋和巳
( たかはし・かずみ )精神科医。医学博士。1953年生まれ。福島県立医科大学卒業後、東京医科歯科大学神経精神科に入局。大脳生理学・脳機能マッピング研究を行う。都立松沢病院で精神科医長を退職後、都内でクリニックを開業。カウンセラーの教育にも熱心で、スーパーヴィジョンを行っている。著書に『「母と子」という病』(ちくま新書)、『子は親を救うために「心の病」になる』『人は変われる』(ちくま文庫)、『新しく生きる』『楽しく生きる』(共に三五館)等がある。
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どんな人も、生まれる環境や親は選べないが、そこから自分の人生を自由に選ぶことはできる。カウンセリング経験豊かな精神科医が「親との別れ方」を指南する。
第1章 DNAで決められた最初の必然「愛着形成」―親に「くっついて」安心を求める愛着行動は生物学的な必然
第2章 親に決められたことから自由になる試み「イヤイヤ期」―子は親から自由になろうとし、同時に親の心の傷を治そうとする
第3章 小学生は親の人生観を引き継げれば、安定する―学校社会にデビューするためには小学生でも人生観が必要
第4章 思春期は自分の「運命」を初めて自覚する時―親に反抗して、親の人生観を超えようとする
第5章 配偶者は自由に選択できるのか「成人1期」―人はどのような基準で配偶者を選択しているのだろうか
第6章 三つの心を使いこなすと大人は自由になる「成人2期」―父母性とは人を温かい気持ちで応援するという心のポジション
第7章 二律背反を知って大人の心は完成される―人生のあらゆる悩みを生み出す「葛藤」
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