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定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07529-1

Cコード

0270

整理番号

1707

2023/02/07

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

ロシアによるウクライナ侵攻を、報道やSNSで目の当たりにして、私たちはあらためて戦争とその表象の関係性という問題を突きつけられている。何が真実か、誰がどんな立場でどんな意図を持ち発信しているのか。勝者の側で描かれた「戦争画」の時代を経て、十七世紀には現代の「反戦」意識に通じる美術の流れが登場する。その後急速に激甚化する戦争の時代を背景に醸成され、雄弁に、あるいは抑制気味にと、その倫理的・感性的・政治的な役割を巡り、揺れる「反戦」のイメージの変遷を捉えなおす。 

目次

第1章 戦争の惨禍(平和の訴え
外交官ルーベンスの“戦争の結果” ほか)
第2章 第一次世界大戦(戦争に駆り出される画家たち
クレーの反応 ほか)
第3章 第二次世界大戦(マックス・エルンストと反ナチ
ピカソと牡牛 ほか)
第4章 ベトナム戦争とその後(ベトナム戦争のイコン
スーザン・ソンタグの反応 ほか)

著作者プロフィール

岡田温司

( おかだ・あつし )

岡田 温司(おかだ・あつし):1954年広島県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学大学院特任教授。専門は西洋美術史・思想史。著書『モランディとその時代』(人文書院)で吉田秀和賞、『フロイトのイタリア』(平凡社)で読売文学賞を受賞。ほかに、『反戦と西洋美術』(ちくま新書)、『西洋美術とレイシズム』(ちくまプリマー新書)、『最後の審判』『マグダラのマリア』『アダムとイヴ』(中公新書)、『デスマスク』 『黙示録』(岩波新書)など著書多数。

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