津野香奈美
( つの・かなみ )津野 香奈美(つの・かなみ):神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科准教授。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)・博士(保健学)・公衆衛生修士。10年以上にわたり職場のパワハラ等の人間関係や上司―部下の関係性と健康との関連に関するエビデンス(科学的根拠)を継続的に発表している、日本で唯一の社会医学系研究者。研究結果を現場に生かすべく、企業や自治体でコンサルティングを実施している。
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「パワハラとは何か? どうしたら防げるのか?」――実は、多くの人がわかっていない。著者は、パワハラ測定の尺度を開発し、誰が行為者になり、どのような性格特性の上司がパワハラしやすいかを一〇年以上にわたり研究。科学的データを基に、実態を明らかにした。「仲がよければいい」「関わらなければいい」など、多くの人がやってしまっている誤った対応を明らかにし、本当に防ぐにはどうすればいいのかに迫った。
第1章 パワハラとは何か(パワハラの定義と判断要件
パワハラの発生状況)
第2章 誰がパワハラをしているのか(パワハラ行為者の職位
なぜ、上司はパワハラをしてしまうのか ほか)
第3章 パワハラを引き起こす上司の三大リーダーシップ形態(破壊的リーダーシップ
脱線型の上司 ほか)
第4章 なぜパワハラは起こるのか―パワハラが発生するメカニズム(個人的パワハラと構造的パワハラ
個人的パワハラの発生要因 ほか)
第5章 パワハラ上司にならないためにはどうすればいいのか(「部下と自分は対等な同僚だ」と認識する
安定した自尊心を持つ ほか)
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