松里公孝
( まつざと・きみたか )松里 公孝(まつざと・きみたか):1960年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。法学博士。専門はロシア帝国史、ウクライナなど旧ソ連圏の現代政治。著書『ポスト社会主義の政治――ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準大統領制』(ちくま新書)、『東大塾 社会人のための現代ロシア講義』(共著、東京大学出版会)、『講座スラブ・ユーラシア学 第3巻 ユーラシア――帝国の大陸』(共編、講談社)など。
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ウクライナの現地調査に基づき、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など、その知られざる実態を内側から徹底解明。
冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定していたというイメージは誤りである。ソ連末期以来の社会変動が現在まで続いており、その結果としていまのウクライナ情勢があるということを理解しなければならない。社会変動の実態を解説し、ユーロマイダン革命とその後のウクライナ内政史を詳細に解説。さらにクリミア、ドンバスの現代史、そして二〇一四年に成立し二〇二二年にロシアに併合されたドネツク人民共和国の歴史を検証。現地の政治の内情にもっとも通じた研究者が、ウクライナにいま何が起きているのかをその歴史的背景から探る。
第1章 ソ連末期から継続する社会変動
第2章 ユーロマイダン革命とその後
第3章 「クリミアの春」とその後
第4章 ドンバス戦争
第5章 ドネツク人民共和国
第6章 ミンスク合意から露ウ戦争へ
終章 ウクライナ国家の統一と分裂
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