間永次郎
( はざま・えいじろう )間 永次郎(はざま・えいじろう):1984年、イタリア生まれ。滋賀県立大学人間文化学部講師、マックス・プランク研究所宗教・民族多様性研究シニア・リサーチ・フェロー。博士(社会学)。アジア政経学会第12回優秀論文賞(2015年)、社会思想史学会第8回研究奨励賞(2018年)を受賞。『ガーンディーの性とナショナリズム』(2019年、東大出版会)で第8回日本南アジア学会賞を受賞。
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贅沢な食、搾取によってつくられた服、宗教対立、そして植民地支配。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての「非暴力」に迫る。
贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと――。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!
第1章 集団的不服従―日常実践の意義
第2章 食の真実―味覚の脱植民地化
第3章 衣服の真実―本当の美しさを求めて
第4章 性の真実―カリスマ性の根源
第5章 宗教の真実―善意が悪になる時
第6章 家族の真実―偉大なる魂と病める魂
終章 真実と非暴力
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