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定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07584-0

Cコード

0270

整理番号

1754

2023/10/04

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

「美は、美しいものにあるのか、感じるひとの心にあるのか」現代における美や芸術の”常識”は歴史的にどう成立したのか、平易な言葉で解説する。読書案内付き。

「美しい」とはなにか?
豊富な図版と話し言葉で、初学者にもわかりやすく解説。むずかしいと思っていた美学が、よくわかる!
勉強に役立つ読書案内付き。

目次

第1章 芸術―技術から芸術へ(「建築は芸術か」
アート=技術(古代?中世)
アートは技術(学芸)の意味だった
アート=芸術(近代以降)何が芸術で、何が芸術でないのか?)
第2章 芸術家―職人から独創的な天才へ(「独創的な芸術家は世界を創造する」
芸術家をとりまく環境と作者の地位の変遷
芸術家にまつわる概念の変遷
作者と作品の関係をどう捉えるか?)
第3章 美―均整のとれたものから各人が感じるものへ(「美は感じる人のなかにある」
美の客観主義(古代?初期近代)
美の主観主義(18世紀以降)
美の概念とどのように付き合うのがよいか?)
第4章 崇高―恐ろしい大自然から心を高揚させる大自然へ(「崇高なものが登山の本質だ」
山に対する美意識の転換
「崇高」概念の転換
芸術は圧倒的なものとどのように関わることができるか?)
第5章 ピクチャレスク―荒れ果てた自然から絵になる風景へ(「絵になる景色を探す旅」
風景画とピクチャレスクの誕生
ピクチャレスクの広がり(観光と庭園)美や芸術は自然とどのように関わることができるか?)

著作者プロフィール

井奥陽子

( いおく・ようこ )

日本学術振興会特別研究員。東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。二松學舍大学、実践女子大学、大阪大学などの非常勤講師、東京藝術大学教育研究助手を経て現職。専門は美学・思想史、とくにドイツ啓蒙主義美学。著書に『バウムガルテンの美学――図像と認識の修辞学』(慶應義塾大学出版会、2020年)、共著に樋笠勝士編『フィクションの哲学――詩学的虚構論と複数世界論のキアスム』(月曜社、2022年)がある。

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