梅澤佑介
( うめざわ・ゆうすけ )梅澤 佑介(うめざわ・ゆうすけ):1987年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。慶應義塾大学非常勤講師などを経て、現在は成蹊大学法学部政治学科助教。専門は、西洋政治思想史。おもな著書に、『市民の義務としての〈反乱〉――イギリス政治思想史におけるシティズンシップ論の系譜』(慶應義塾大学出版会、2020年)などがある。
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民主主義だけでは、民主主義は成り立たない?
プラトン、アリストテレスからカント、ヘーゲル、ラスキまで、
今日の政治を支える重要思想を一望する
近年、民主主義の危機が叫ばれ、その重要性を訴える議論が巻き起こっている。だが、民主主義を擁護するだけで本当に今日の「危機」は回避できるだろうか。むしろ、民主主義それ自体がポピュリズムなどの現象を招いているのではないか。本書では、政治思想が「民主政」批判から始まったことに注目しつつ、民主主義だけでなく、それを補完・抑制する原理としての自由主義や共和主義、社会主義などを取り上げ、それぞれの歴史的展開や要点を整理していく。民主主義を機能不全から救い出すために何が必要か、その核心に迫る白熱の講義。
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序章 人間と政治―なぜ市民が政治学を学ぶのか
第1章 民主主義―それだけで十分か
第2章 自由主義―なぜ生まれ、なぜ根づいたのか
第3章 リベラル・デモクラシー―歴史の終着点か
第4章 共和主義―誰もが「市民」になれるか
第5章 社会主義―過去の遺物か
終章 民主主義を活かすために―なぜいま政治思想か
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