庄司貴由
( しょうじ・たかゆき )庄司貴由(しょうじ・たかゆき):1982年千葉県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。現在、三重大学教育推進・学生支援機構特任講師。著書に『自衛隊海外派遣と日本外交──冷戦後における人的貢献の模索』(日本経済評論社、2015年)、『外交回想録 竹下外交・ペルー日本大使公邸占拠事件・朝鮮半島問題』(共編、吉田書店、2020年)などがある。
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国際社会の要請、政治家の思惑、安全の確保――自衛隊PKO派遣の舞台裏で、いかなる政治的議論がめぐらされてきたのか。葛藤と苦悩の歴史を複眼的に描き出す。
国際社会の要請、政治家たちの思惑、安全確保……
国連加盟から南スーダンまで、
水面下で何が議論されてきたのか?
自衛隊派遣の
知られざる舞台裏
戦後、日本が国連に加盟し、冷戦終結後ついに国連平和維持活動(PKO)への自衛隊派遣が実現して以降も、派遣の是非をめぐる論争は絶えなかった。国際社会からの要請、政治家たちの思惑、自衛隊員の安全確保――その水面下ではいかなる政治的議論がめぐらされてきたのか。歴代首相、外務省担当者などのやり取りに焦点を当て、特に現在のPKO政策の根幹となった自民党政権時代の論争を紐解き、国連加盟から約六〇年に及ぶ葛藤と苦悩の歴史を複眼的に浮かび上がらせる。
第一章 冷戦期──外務省の牽引
第二章 冷戦後の混迷──湾岸危機・戦争
第三章 「若葉マーク」の苦悩──カンボジアPKO参加
第四章 二つのアフリカ──ソマリアとモザンビーク
第五章 戦後最長派遣──連立政権とゴラン高原
第六章 東南アジアへの回帰──新独立国家東ティモールへ
第七章 転換の諸相──ハイチと南スーダン
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