立川昭二
( たつかわ・しょうじ )1927-2017。東京生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。1966-97年、北里大学教授。後に同大学名誉教授。主に文化史、生活史の視座から病気、医療、死を考察した。1980年『死の風景』でサントリー学芸賞受賞。著書:『日本人の病歴』、『病いと人間の文化史』、『明治医事往来』、『いのちの文化史』、『生と死の現在』、『養生訓に学ぶ』、『生死のあわい』他多数。
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神沢杜口(随筆家、86歳で没)、杉田玄白(医学者、85歳で没)、上田秋成(文学者、75歳で没)、小林一茶(俳人、65歳で没)、良寛(禅僧、74歳で没)、滝沢みち(馬琴の息子の嫁、53歳で没)。現代と時代状況がよく似ている江戸後期を生きた六人は、どのように病を体験し、老いを考えたか。彼らの残した文学作品や手紙・日記などからその死生観を克明にたどるとともに、日本人独自の哀歓と心の痛みをさぐる。
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