赤坂憲雄
( あかさか・のりお )赤坂 憲雄(あかさか・のりお):1953年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』『遠野物語へようこそ』『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)『東西/南北考』3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)等著書多数。
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ネミの森の王からナウシカまで、はたして王権とは何であったのか?そして、天皇とは王の異伝なのだろうか?本書は、この壮大なテーマに果敢に挑戦する。天皇を日本固有のものとしてのみ論ずること、また人類学の王権論一般に還元すること、この両者をきびしく斥けながら、王という普遍の貌と天皇という固有の貌とが相交わる場所に、著者は天皇制の新たなイメージを結像させる。この知的冒険の果てに著者は問いかける―。われわれ日本人の美的・倫理的幻像、幼童天皇とはだれか?
序章 天皇制、または立ち尽くす王権
第1章 王権の起源と系譜
第2章 王の宗教的威力
第3章 王権と天皇制のはざまに
第4章 象徴天皇制の構造
第5章 天皇制のなかの自然
終章 再び、王という場所へ
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