ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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一見社交的で明るいが、自分が傷つくことを恐れて人との深い結びつきが持てない、現代日本人。その場その場にふさわしい人物を演じて自分の異質さを表に出さない「同調的引き込もり」をキーワードに、「シゾイド(=分裂)人間」という現代人像を鮮やかに提示し、その精神分析を通じて母子関係における「心」の成り立ちを探る。
プロローグ 心への出発点
1 母子関係の起源―エロス的コミュニケーションの世界
2 心の中の母親像―内的対象の形成
3 幻想と錯覚―主観と客観の交錯する世界
4 三者関係の世界―父と母と子どもの抗争
5 母性愛神話の崩壊―阿闍世コンプレックスとは何か
6 おとなに潜む子どもの心―過去を行為する
7 シゾイド人間―新しいタイプの人間たち
8 日本人のシゾイド人間化―日本的マゾヒズムとの関係
エピローグ 精神分析の目的
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