南方熊楠
( みなかた・くまぐす )1867年和歌山県生まれ。生物学者・民俗学者。幼少の頃より和漢の古典を書写する。1886年渡米して地衣類・菌類を研究。1892年には渡英して大英博物館で生物学・民俗学の研究を深める。1900年に帰国した後は、和歌山県田辺に住み、菌類、特に粘菌類の研究を続ける一方、民俗学の論文を多数発表、また神社合祀反対運動を起こすなど、在野の人として多方面に活躍した。1941年没。『南方熊楠全集』全12巻がある。
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博覧強記にして奔放不羈、稀代の天才にして孤高の自由人・南方熊楠。本書は、猥雑なまでに豊饒なこの在野の国際的生物学者・民俗学者の精髄を伝える論文・エッセイ・書簡を精選し、博引される漢籍仏典を読み下し文にし、表記を現代風に改めて一冊に収めた、南方熊楠の世界への最良・最適のガイドブック。
履歴書
人柱の話
巨樹の翁の話
今昔物語の研究
西暦九世紀の支那書に載せたるシンダレラ物語
伝吉お六の話
猫一疋の力に憑って大富と成りし人の話
虎に関する史話と伝説民俗
田原藤太龍宮入りの話
ダイダラホウシの足跡
涅歯に就て
無言貿易
針売の事
神社合祀問題関係書簡
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