堀田善衞
( ほった・よしえ )1918年、富山県高岡市に生まれる。慶応大学文学部フランス文学科 を卒業。1952年、「広場の孤独」その他の作品により芥川賞を受賞。主な作品に『海鳴りの底から』、『若き日の詩人たちの肖像』、『方丈記私記』、『ゴヤ』、『スペイン断章』、『定家明月記私抄』、『ミシェル 城館の人』などがある。50年に及ぶ文業は、『堀田善衞全集・全16巻』(筑摩書房)に集成されている。1998年没。
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1945年3月、上海。革命と反革命のカオス、酸鼻をきわめる近代日中交渉の修羅場―青春の時をそこに持った著者が、十年後の中国再訪直後に執筆した本書は、「中国について日本人が、戦後に書いた、もっとも美しい本のひとつ」(大江健三郎)であり、また「苦渋のあじわいをひそめた本」(同)である。現代日本人にとって中国体験とは何か、中国を理解するとはどういうことなのかを、深く多様に問いかける希有のエッセイ集。
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