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ちくま学芸文庫

重力と恩寵

——シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄

「重力」に似たものからどうして免れればよいのか…ただ「恩寵」によって。苛烈な自己無化への意志に貫れた、独自の思索の断想集。ティボン編。

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08242-8

Cコード

0110

整理番号

-5-1

1995/12/07

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか。―ただ「愚寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしかはって行けない」「そのまえに、すべてをもぎ取られることが必要である。何かしら絶望的なことが生じなければならない」。真空状態にまで、すべてをはぎ取られて神を待つ。苛烈な自己無化への志意に貫かれた独自の思索と、自らに妥協をゆるさぬ実践行為で知られる著者が、1940年から42年、大戦下に流浪の地マルセイユで書きとめた断想集。死後、ノート(カイエ)の形で残されて

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