ルイ・アルチュセール
( あるちゅせーる,るい )1918~90年。フランスの哲学者。第二次大戦で5年の捕虜生活、戦後高等師範学校に復学し、バシュラールの下でヘーゲルを研究、のち同校の哲学教師に就任。65年『マルクスのために』『資本論を読む』を上梓、マルクス研究に「認識論的切断」という新しい視点を導入した。高等師範学校ではフーコー、デリダ、ブルデューら多くの俊秀を育てた。『政治と歴史』『レーニンと哲学』など著書多数。
loading...
1,100
円978-4-480-08302-9
0110
-12-2
1997/01/09
文庫判
304
頁「マルクス主義的全体の統一とは、構造化された全体の統一である」「歴史的実在のなかで生産されるあらゆる諸現象のなかでも、現存する構造的諸関係に根源的転換を迫る事実を、一般的に言って歴史的事実と定義できる」。目的論的発展史観として解釈されていた旧来のマルクス理解にかわって、そのテクストの『構造論的』把握を試みた記念碑的著作―その初版(1965年)の完訳である。本書は、アルチュセールの論文「『資本論』の対象」を収録。マルクスのテクストが解析した「対象」の構造を明らかにし、イデオロギー的な歴史主義からの解放を試みる。
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。