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ちくま学芸文庫

一言芳談

往生のために人間がなすべきことは? 思いきった逆説表現と鋭いアイロニーで貫かれた、中世念仏者たちの言行を集めた聞書集。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08412-5

Cコード

0115

整理番号

-10-6

1998/02/10

判型

文庫判

ページ数

208

解説

内容紹介

ただよく念仏すべし。石に水をかくるやうなれども、申さば益あるなり…。十三世紀末から十四世紀半ばにかけて成立した仮名法語集。法然上人、明遍僧都、明禅法印など三十四人の念仏行者、遁世者が、ひたすら往生を求めて語りかける。浄土門の信仰が平易なことばで綴られた文言集。

著作者プロフィール

小西甚一

( こにし・じんいち )

1915-2007年。三重県生まれ。東京文理科大学国文科卒。東京教育大学文学部教授、筑波大学文芸・言語学系教授を歴任、のち筑波大学名誉教授。文学博士。専門は比較文学。1951年『文鏡秘府論考』により日本学士院賞受賞。海外の複数の大学から客員教授として招かれる。また英語・フランス語・中国語等を習得し、外国の新しい研究法を国文学に活かす手法でも知られた。能・狂言・俳句にも造詣が深く、それらの研究書も多数ある。著書に『古文の読解』『日本文藝史』『梁塵秘抄考』『能楽論研究』『俳句の世界』等がある。

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