ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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むかしむかしあるところに…ほんの数十年前まで、昔話は、幼な子が人生の最初に楽しんで聞く文芸だった。神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来し、海底の都にみちびかれる語りの世界。無数の語り手と聞き手とが共同でつくりあげたさまざまなお話は、いく世代にもわたって口伝えで生きつづけ、ゆたかで奥深い口承文芸の宇宙を築いてきた。その一千を超えるタイプのなかから、上巻には「こぶ取り爺」「浦島太郎」「舌切り雀」「桃太郎」など、おなじみの「むかしがたり」(完形昔話)103篇を収録。いまや失われようとしている日本の昔話の集大成。
1 むかしがたり(人の始まり
弘法様の麦盗み
年定め
大みそかの客
大みそかの火
跡隠しの雪
もの食う魚
人魚のごちそう
鬼婆さの仲人
笠地蔵
こぶ取り爺
山の神とあんにゃ ほか)
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