ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
loading...
津軽の金木町に残る、太宰治の生家「斜陽館」。この赤い煉瓦塀の豪邸が、かつての津島家の栄華をいまに伝えている。金貸しから身を興し、地方政治の熾烈な権謀術数の渦中を生き抜いて、衆議院議員、貴族院議員に上りつめる父・源右衛門。跡継ぎの長兄・文治も知事や衆議院議員をつとめるが、戦後の農地改革を境に没落し、「斜陽館」すら人手にわたる。郷里で堅実に生きようとして時代のはざまで惨憺たる苦労を味わう兄たちと、家族や周囲に多大な犠牲を強いながら時代を越える名作を生みだした弟・太宰。津島家の栄光と没落の歴史を、徹底的な取材で浮き彫りにする。
第1章 地主貴族(源右衛門の手紙
殿さま
ルーツ ほか)
第2章 兄と弟(若き町長
思想善導
どん底 ほか)
第3章 斜陽(農地改革
斜陽館
殿様知事 ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。