ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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1,485
円978-4-480-08574-0
0111
-16-1
2000/08/09
文庫判
384
頁女性は女性で「ある」が、男性は男性に「ならねばならない」。では、男性が精神的な成熟を得るには、何が必要とされるのか。「男らしさ」という概念がますますあいまいになりつつあるいま、男性が精神的に一人前になるのはいっそう困難さをましている。本書は、この難題にユング心理学の立場から迫る。ローマ時代の古典小説『黄金のろば』を題材にとり、ろばの姿に変身した主人公がさまざまな試練を経て人間に戻る、というこの物語を、“男性が母親コンプレックスを克服して成長するプロセス”の象徴ととらえ、“内なる女性性”、ひいては自己を抑圧することなく解放・統合することの重要性を明らかにする。
第1章 アプレイウスの生涯と哲学
第2章 二人の道連れとアリストメネースの話
第3章 ルキウスは、ビュラエナ、フォーティス、そしてやぎの皮袋に出会う
第4章 ろば
第5章 アモールとプシケー1
第6章 アモールとプシケー2―プシケーとエロスのメルヒェン
第7章 プシケーの課題
第8章 カリテー、トレーポレムスと地下的な影
第9章 ろばが仕える主人たち
第10章 ルキウス、我に帰る
第11章 女神イシス
第12章 物質と女性性
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