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ちくま学芸文庫

江藤淳コレクション 3

——文学論1

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08653-2

Cコード

0195

整理番号

-7-3

2001/09/10

判型

文庫判

ページ数

576

解説

内容紹介

作家の生と死から生み出される作品に共感する「マンスフィールド覚書」、文学作品の現状と可能性を論じる「奴隷の思想を排す」、“行動の軌跡”としての文体にせまる「作家は行動する」、生涯における孤独と遁走そしてその代償を日記や作品に読み解く「永井荷風論」、自らの生い立ちを思い出深い本にのせてたどる「なつかしい本の話」、日本という言語空間における文学の可能性と限界を探る代表作「自由と禁忌」のほか、「石原慎太郎論」「大江健三郎の問題」「三島由紀夫の家」など同時代の文芸批評を収録。グローバルかつ深遠な知性に裏打ちされた昭和の文学論。

目次

マンスフィールド覚書「園遊会」をめぐって
奴隷の思想を排す
作家は行動する(抄)
青春の荒廃について
永井荷風論―ある遁走者の生涯について
石原慎太郎論
三島由紀夫の家
ヒットラーのうしろ姿
大江健三郎の問題
なつかしい本の話(抄)
自由と禁忌(抄)

著作者プロフィール

江藤淳

( えとう・じゅん )

江藤 淳(えとう・じゅん):文芸評論家。1932‐99。1957年、慶應義塾大学卒業。56年、結核療養中に「夏目漱石」を執筆、58年『奴隷の思想を排す』で新進評論家としての地位を確立。62年より2年間在米。東工大教授、慶大教授などを歴任した。新潮社文学賞、菊池寛賞、日本芸術院賞、野間文芸賞など受賞多数。『江藤淳著作集』全六巻・続全五巻、『新編 江藤淳文学集成』全五巻がある。

福田和也

( ふくだ・かずや )

1960-2024年、東京生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学大学院修士課程修了。慶應義塾大学名誉教授。1992年『日本の家郷』で第4回三島由紀夫賞を受賞。『甘美な人生』で平林たい子賞を受賞。著書に『奇妙な廃墟――フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール』『日本人の目玉』『地ひらく──石原莞爾と昭和の夢』『山下奉文──昭和の悲劇』『乃木希典』『作家の値うち』『イデオロギーズ』『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』『贅沢な読書』『俗ニ生キ俗ニ死スベシ 俗生歳時記』『「内なる近代」の超克』、編著に『江藤淳コレクション』(全4巻)などがある。

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