ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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ニザリ・イスマイリ教国を奇怪という言葉だけで片付けるわけにはいかない。暗殺を政治手段とするこの王国は、10世紀末から13世紀央まで、バグダードのカリフ朝に拮抗する宗教的権威をもった。武力的・政治的にはセルジューク帝国と対抗し、世界の3分の2を当時席捲したモンゴル帝国とも敵対した。つまりこの暗殺者教国は、決して一時的、変則的現象とはみなせないのだ。ならば、この教国の奇怪な活動の基底には何があったのか―その全貌に迫る。
ゴールバント渓谷のイスマイリ派
アッサシン(暗殺者)の由来
ニザリ教団とその開祖
暗殺者の王国
ニザリとセルジューク・トルコ族
チンギス・ハーンの中央アジア征伐
首都カラコルム
モンゴル将軍ギドブハ
ニザリ教団の滅亡
天文学者と歴史家の邂逅
ギドブハの死
イスマイリの復興
ニザリ思想の系譜と展開
ニザリ城寨の遺蹟
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