エルヴィン・パノフスキー
( ぱのふすきー,えるヴぃん )1892-1968年。ドイツ・ハノーヴァー生れ。1926年よりハンブルグ大学に在職、ヴァールブルグ研究所との交流をもち、図像解釈学(イコノロジー)の手法を用い、広範な分野において文化史的美術研究を進める。1931年より渡米、ニューヨーク大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで教鞭をとる。
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絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことにより、その背景にある意味内容と歴史的意識を探究していく図像解釈学(イコノロジー)。今日では常識的なものとして定着しているこの方法論は、本書においてパノフスキーが理論的に確立したものである。上巻では、解釈の手法を定式化した序章から、ルネサンス芸術であつかわれたテーマ(原始時代の人間の生活、クピド、時の翁など)を分析した三つの応用論を収録する。美術史学という枠を越え、人文諸科学の基本的手法として広く親しまれてきたイコノロジーの出発点となった記念碑的名著。
1 序論
2 ピエロ・ディ・コジモの二つの絵画群における人間の初期の歴史
3 時の翁
4 盲目のクピド
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