ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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「鬼」とは、「百鬼夜行」とは、そもそもいったい何だったのか。古代末から中世にかけて、王都・平安京に頻発した「百鬼夜行」という怪異現象を手がかりに、都市と王権が宿命として抱え込まざるをえなかった闇の領域を凝視し、目に見えない「心の鬼」が、可視的に形像化されていくプロセスに大胆に迫る。著者の視線の行き着く先は、民俗学的研究、国文学的研究を遙かに超え、都市のメカニズムや現象を生み出した人々の心性にまで及び、従来の「定説」の枠組みそのものまでを無化する画期的な論考。図版多数収録。
1 「心の鬼」が見えるまで
2 幻視する「都市」
3 空虚な中心
4 夜歩く
5 橋のたもとには…
6 捨てられたものの物語
7 闇の中の祭
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