ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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アイヌ族はかつて文字を用いず、もっぱら口伝えでその歴史や喜び、悲しみ、いきどおりのすべてを伝えてきた。年長者から年少者へと口伝えされてきたアイヌの昔話は、もっとも純粋かつゆたかで奥深い伝承文化の遺産の一つと言えるであろう。本書は、アイヌ族が遠い祖先から代々受け継いだ韻文のユーカラと散文のウエペケレ(トゥイタク)の中から、いまも愛されている話を選んで編集した。アイヌ族のつつましいこの遺産は、神々に対する畏敬の心、自然や隣人に寄せるやさしさをよみがえらせてくれるだろう。
日の神と烏と鼠
この世創り
コタンカラカムイの人創り
アイヌの起こり
やっぱりアイヌが偉いんだ
始祖の誕生
アイヌラックルの恋
銀の滴降るまわりに
日の神救出
大ます退治〔ほか〕
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